生後8ヵ月を迎えると、お腹を浮かせて元気に進む「ハイハイ」や「つかまり立ち」の兆候が見られ、行動範囲が一段と広がる時期です。一方で、後追いがピークを迎えたり、離乳食の食べムラやポイ捨てが始まったりと、親の体力と忍耐力が試される場面も増えてきます。
この記事では、厚生労働省の公表データやガイドラインをもとに、生後8ヵ月児の成長目安や離乳食中期のポイント、家庭内の安全対策、リアルな「あるある悩み」まで解説します。
生後8ヵ月児の特徴と成長目安
生後8ヵ月になると筋力が大幅にアップし、自分の意思で好きな場所へ移動できるようになります。
厚生労働省の『乳幼児身体発育調査』による、生後8〜9ヵ月未満の赤ちゃんの標準的な成長目安は以下の通りです。
体重・身長の目安
| 項目 | 男の子の目安 | 女の子の目安 |
| 身長 | 66.3cm 〜 75.0cm | 64.4cm 〜 73.2cm |
| 体重 | 6.96kg 〜 10.14kg | 6.53kg 〜 9.63kg |
※数値は厚生労働省「乳幼児身体発育調査」より。運動量が急増するため、体重の増え方は緩やかになり、体つきが徐々に引き締まってきます。
運動機能・心の発達
- ハイハイ・つかまり立ち
ずりバイから膝を使った「高バイ・ハイハイ」へ移行し、ソファや家具に手をかけて「つかまり立ち」をしようとする子が増えてきます。 - 指先の発達(つまみ持ち)
親指と人差し指を使って、小さなものを指先でつまむ「指先あそび」ができるようになります。 - 後追いのピーク
姿が見えなくなると泣き叫んで追いかけてくる「後追い」が最も激しくなる時期です。

一気に成長が見られる時期かもしれんな。
初めて◯◯したときの日付メモだけでなく、写真もできれば撮りたいぞ。
授乳・離乳食のスケジュールと目安量
引き続き離乳食中期(モグモグ期)を継続しつつ、少しずつ食材の形を残した調理へ進める準備をします。
離乳食の進め方と「食べムラ」対策
- 固さの目安
絹ごし豆腐程度の固さから、少し固めの「木綿豆腐や煮熟した全卵」程度の固さへと段階的に慣らしていきます。 - 食べムラへの対応
自我が芽生え始め、「これはいらない」「今は食べたくない」といった自己主張が出てきます。完食にこだわりすぎず、楽しい食卓の雰囲気を最優先にしましょう。
授乳と離乳食のバランス
- 離乳食の回数
1日2回(規則正しい時間帯に配置)。 - 授乳の頻度
離乳食の後に毎回授乳を行い、その他に1日2〜3回程度与えます。全体の栄養の約半数を授乳から摂取します。

食べる量などは、そのときの状況に合わせて調整で問題なしじゃ。
食べる時間については、先々のことを考えて、できる限り規則正しくを心がけ得るのだぞ。
睡眠時間と生活リズム
日中の運動量が跳ね上がるため、夜の寝つきが良くなる子が増える一方で、運動機能の発達による「夜間のハイハイ(寝ぼけ移動)」で目を覚ます子も出てきます。
- 1日の睡眠時間
およそ13時間前後(昼寝は午前・午後の2回、各1〜1.5時間程度) - 生活リズムのポイント
日中にハイハイや安全な場所での運動をたっぷりさせ、適度な疲労感を与えることで夜の熟睡につながります。

我が家は、片方の子供だけ、謎の「寝る前ハイハイ」が地獄だったぞ。
寝る前に、うつ伏せのまま、約1時間ハイハイ(半分寝てる状態?)した後に、突然寝落ちするのが、心配かつ大変だったな。
生後8ヵ月ママ・パパのリアル!「生後8ヵ月あるある」5選
運動神経と自我が急発達する生後8ヵ月。多くのご家庭で起こる「あるある」です。
1. 部屋のすみっこにある「コンセントコード」に一目散に突進する
魅力的なおもちゃをたくさん並べているのに、なぜか一番危険な部屋の隅のコンセントコードやルーターを目ざとく見つけ出し、爆速ハイハイで突進します。

なぜ、そこにいく!?
が頻発します。コンセントカバーの準備を忘れずに。
2. 後追いが激しすぎて「ロボット掃除機」と化す
ママやパパの後ろをぴったりマークし、台所・トイレ・洗面所どこへ行っても足元にひっついて移動。一歩歩くごとに足元を確認しないと踏みそうになります。
3. おむつ替え中の「デスロール(超回転)」で大暴れ
仰向けでじっとしているのを嫌がり、おむつを開けた瞬間にクルッと寝返り&ハイハイで脱走。おしりふきやおむつが部屋中に散乱します。

絶望するしかない。
深呼吸して、怒りを沈めよ。
4. 離乳食を床に「ポイ捨て」して重力を確認する
スプーンやお皿、食べ物をテーブルからポイポイと床に落とし、落とした下をじーっと見つめて落ちる様子を楽しんで親を困らせます。

こちらは「イラッ」と。
あちらは「きゃっきゃ」。
泣きたくなるぞ。
5. ティッシュだけでなく「本棚の本」を全冊なぎ倒す
手の届く高さにある本やDVD、書類を片っ端から手前に引き引っ張り出し、部屋中をあっという間に足の踏み場もない状態へ模様替えしてくれます。
この時期の発達を促すおすすめの遊び・おもちゃ
指先を使ったり、全身を使って追いかけっこをする遊びが大好きになります。
- おいかけっこ遊び
「まてまて〜!」と声をかけながらママ・パパがハイハイで追いかけると、声を上げてキャッキャと逃げ回ります。

こうやって遊べるのが、こちらも楽しくてたまらんぞ。
この時期は、ぎっくり腰など、親が負傷しないように、気をつけようぞ。
- ボール転がし・追いかけおもちゃ
自分で転がしたボールを追いかけてハイハイする遊びは、体幹と筋力を鍛えるのに最適です。 - 指先を使うおもちゃ(ボックス型知育玩具)
つまむ、引っ張る、ボタンを押すなどのギミックがついたおもちゃは、指先の発達を強く促します。
ママ・パパが注意すべきケアと見守りポイント
つかまり立ちやハイハイが始まる時期に公的機関が強く推奨する安全対策です。
1. つかまり立ち期の「転倒・頭部打撲」予防
つかまり立ちを始めても、バランス感覚や手を放す技術が未熟なため、後ろや横にドスンと倒れて頭を打つ事故が多発します。
- 対策
プレイマットを敷き詰める、テーブルの角にコーナークッションを貼る、頭部保護クッションを活用するなどの事故対策を行いましょう。
2. 誤飲・窒息事故(直径4cm未満の物)
指先が器用になり、床に落ちている髪の毛、小さなゴミ、誤って落ちた薬やボタン電池、タバコなどを簡単につまんで口に入れてしまいます。床面から1m以下のエリアは、毎朝掃除機と目視チェックを徹底しましょう。

何度も言うが、この時期は、生活環境(家具配置など)の見直しが必要だぞ。
予想外の動きをしてくる可能性もある。もしかしたら危ないかもと考え、万全を期すのだ。
3. 離乳食の鉄分とビタミンD不足に注意
厚生労働省のガイドラインにもある通り、離乳食中期以降は「鉄分」と「ビタミンD」の不足に注意が必要です。赤身肉やレバー、魚、豆腐に加え、日照を適度に浴びる外気浴などを心がけましょう。
この月齢で準備・買い足しておきたい便利グッズ
ハイハイ・つかまり立ち期の安全確保と離乳食ストレス軽減アイテムです。
- セーフティグッズ(コーナークッション・コンセントカバー)
家具の尖った角やコンセント口を塞ぐ保護パーツは、この時期に必須となります。 - パンツ型おむつ
ハイハイや寝返りでテープ型おむつの装着が難しくなるため、立ったままでもサッと履かせられる「パンツ型」へ切り替えるのがおすすめです。 - お食事エプロン(長袖・シリコンキャッチタイプ)
離乳食のポイ捨てや手づかみ食べの予兆に備え、服を汚さない長袖エプロンや、床に敷くお食事マットを用意しておくと後片付けが楽になります。
まとめ:危険対策を万全にして、活発な冒険を見守ろう!
生後8ヵ月は、ハイハイやつかまり立ちで運動能力が劇的に向上し、赤ちゃんにとって毎日が冒険の連続です。後追いやおむつ替えの大変さで疲れが溜まりやすい時期ですが、安全対策をしっかり整え、成長の瞬間を楽しんでいきましょう。
次は「生後9ヵ月」!離乳食3回食へのステップアップやつたい歩きについて解説します。

